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24.04.02 008 お宝 <神奈川県支部 小林 桂輔>

先日、竹友メール網に「初代順輔先生の書がヤフオクに出た」との情報を書かれたのを読んだ。
見た途端に胸が高鳴った。
これまで、いつか初代の真筆の書を一つは持ちたいと思っていたからだ。しかし機会も得ず、また懐も常夏ならぬ常冬(とこふゆ)なので夢実現には至らなかった。もちろん書については素人もよいところだから、真筆かどうかもわからない。ただオークション出品者の説明を読むと、なんとなく出品物の真偽の程が伝わってくるような気がする。もっとも過去に大やけどをしたこともあるが… 今回の書の一行二文字で四行の計八文字をみていると、なにやら漢詩のようなものではないかと思われた。
幸い落札できたのだが、ここは思い切ってと、知りたいことを出品者の方にメールで伺ってみた。するとすぐに返事を下さった。 「この書は金沢にある業者間の美術品市場で手に入れたものです。ある関西の古い家の整理品が出ており、その中に軸装や額装にされていないマクリの作品が10枚程度まとめてありました。この書はその内の一枚です。他には高価な古筆切も含まれていました。尺八・邦楽関係はこの一枚だけでした。出典は観音経の一説に『一心称名 観世音菩薩 即時観其音声 皆得解脱』とあります。」
この部分の意味をインターネットで調べてみると、『衆生が諸々の苦悩を受けたとき、観世音菩薩の名を心に思いとどめて、一心に名を唱せば、観世音菩薩は即時に、その音声を聞き観じて、皆を解脱させてくださる』との意だそうです。
また大阪竹友会の方から嬉しいメールをいただきました。「落札されました初代順輔先生の字は、『観其音聲 皆得解脱 そのおんじょうをかんずれば、みなげだつをうる』と読みます。この字は、私が故竹内史光先生に私の絡子(袈裟)の裏側に字を書いて頂きたいとお願いした時に、書いて頂いたものと同じです、竹内先生も初代順輔先生に、この字を書いて貰ったとの事で、其の絡子を見せて頂きましたことを思い出しています。」
お寄せいただいた情報のお蔭でこの書の厚みがぐっと増したような気がした。なんとか額装して稽古部屋に掲げたい。

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